青黒フェアリーとBFZランドが噛み合わない理由

《窪み渓谷/Sunken Hollow》
土地 - 島・沼
（(Ｔ)：あなたのマナ・プールに(青)か(黒)を加える。）
あなたが２つ以上の基本土地をコントロールしていない限り、
窪み渓谷はタップ状態で戦場に出る。


PAXでBFZで収録される↑の2色土地サイクルが発表されましたね。
スタンの方は友好色や弧3色のデッキが組みやすくなりそうですが
僕自身はスタン全然やってないのでその辺はあまり深入りはせず、
一番興味の深い「フェアリーにBFZランドが入るか」について考えてみようかと。

…まあ結論から言うと、
「一般的な青黒フェアリーには噛み合わない」がオチなんですが。


・理由1: タッチ色の方を先に使いたい
基本土地が2枚以上先に出ていないとタップインという制約から、
2色以上のデッキの場合はメイン色の基本土地を先に持ってきて
3枚目以降からBFZランドを持ってくる、という使い方が基本でしょうが、
フェアリーの場合は1T目ハンデスや2T目苦花といったアクションのために
タッチ色である黒の方が先に必要になり、
最初にハンデス撃ちながら4T目にクリコマを構えるといったことが
BFZランドでは実現が難しくなります。

・理由2: ミシュランの存在
更にフェアリーの場合は変わり谷やタールピットといった
ミシュランを相当数採用している関係上、基本土地カウントが減ります。
こんな状況でBFZランドを加えてもアンタップインできるターンが
かなり後ろにズレ込みます。
以前M10ランドを2色地形として使ってた時期がありましたが
ミシュランとM10ランドしかハンドに来ず、いつまで経っても色マナが
満足に出せないという状況がありました。
フェッチから持ってこれるという違いこそあれど、
M10ランドよりアンタップイン条件がかなり厳しいので似た状況は
容易に起こり得るのではないかと。

・理由3: フェッチからのダメージが蓄積しやすい
基本土地を十分に集めつつ色マナを安定させようとすると
十分な枚数のフェッチが必要になりますが、
フェアリーの場合は苦花のダメージ蓄積とクロックの細さの関係上
土地から余計なダメージを貰い過ぎるのは避けたいところ。
こういう点もフェアリーの目指すゲームプランとは噛み合いが悪いと思います。


…というわけで、普通に青黒フェアリーを組むのであれば
ミラ傷ランドや涙の川中心でok、が僕としての結論。
もしフェアリーでBFZランドを使った構築をするのであれば
ハンデスや軽量除去のような早いターンで黒マナを使うカードを抜いて、
ヴィダルケンの枷を使いつつ黒要素は苦花と爆薬X=2程度、とか
そんな感じになるのではないかと思うんですが、
速攻デッキへの耐性がますます下がるのでこの構築はちょっと無さそうかなー。
黒の全体除去もダブルシンボルが必要だったりするので
タッチ色だと使いづらいし。

とは言えBFZランドは下需要は低そうなので
もし1～2枚お安く手に入れば今言ったような枷と花同居のよくばりデッキも
試してみようかとは思います。思うだけになりそうだけど。